【叱らない子育て】気になるけど子供の将来も心配…しつけとしてどうなの?

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「子育ての悩み」のカテゴリーでは、育児でよくある迷い、悩みなどにフォーカスを当てています。

今回は、「”叱らない子育て”という言葉をママ友から聞き、やってみたいけれど、叱らないのって子どもの成長にどうなんだろう」ともやもや……。そんな迷う心にお答えしていきます。

叱る=負のイメージ!?「叱らない子育て」は魅力ある響き

この記事のテーマは「叱らない子育て」についてです。叱らない子育ては、子供にとって良いのか、悪いのか、その是非について見ていきます。

まず、”叱らないで育てたい”という発想が出てくる背景ですが、大きな理由は、叱ることに対する負のイメージが関係しているように思います。

叱ること自体が、親のストレスになっているケースは非常に多く、それもあって、「叱らない子育て」というのは、魅力ある響きとして伝わりやすいのです。

実際、今の生活から、「叱ること」がなくなったら、どんなに楽だろうと思う方は多いと思います。「叱らない子育て」という言葉を聞いたら、できるならやりたいと思うのではないでしょうか。

しかも、その言葉を聞いただけで、どんな子育てかをイメージしやすいのも魅力です。

一般的に、子育てのメソッドは、そのネーミングを聞いただけでは、何をどうしたらいいのかが分からないものも多いですよね。たとえば、「○○式」「○○メソッド」などがそうです。

これらを実践する際は、本を購入するなり、ネットで研究するなりして、知識を持って、○○式に取り組もうとします。

でも、「叱らない子育て」というのは、その言葉を聞くだけで、簡単にイメージができてしまいます。

「叱らない子育てというのは、子どもを叱らないで育てる方法だろう」と。

もし我流の「叱らない子育て」で何も叱らずに育てたら…?

でも、「叱らない子育て」をその言葉通りに実践してしまったら、どうなるでしょうか?

その子は、世の中にはルールがあるものだということも学べないですし、ときには我慢も必要だという経験もできないでしょう。

そして、幼稚園や小学校の集団生活に入り、協調行動を求められると、そこになじめなくなってしまうのです。結局は、その子自身が困ってしまうのですね。

ここまでの流れで行くと、私は、叱らない子育てに猛反対しているように思えるかもしれませんが、実は私も、叱らない子育てを推奨している側にいます。

だからこそ余計に、叱らない子育てをする際は、しっかり知識を持ってやらないと危ないなと感じているのです。

実践するなら、心理学に基づいた「叱らない子育て」を

「叱らない子育て」というもの自体が良いのか、悪いのかではなく、叱らない子育ての中に、良いやり方と間違ったやり方があるというわけです。

もし、「ママ友がやっているから、私もやってみよう」というノリで、自己流の叱らない子育てをしてしまうと、まず100%失敗します。その場で影響が出なくても、後々出てくることもありますので、それはやめることを強くおすすめします。

私が推奨している心理学を使った「叱らない子育て」では、ほめの力を使って子どもの行動を伸ばしていきます。「叱らない子育て」というよりは、叱らなくて済む子育てです。

起こっている問題に関しては、しっかり働きかけていく点で、“ただ黙認”の叱らない子育てとは全く異なります。

ということで、叱らない子育て自体は、子供の自己肯定感を傷つけずに行動改善に取り組むことができる、とてもおすすめの方法です。「叱らない子育て」に興味を持ったら、我流ではなく、しっかりとノウハウを学んでから取り組んでいきましょう。

「なぜその行動が増えるのか」、逆に「なぜその行動が減るのか」などの行動変容の心理学が分かると、子供に怒鳴ったりせずに行動を導いていくことができます。