ママにとって一番のお助けアイテムは「しつけの心理学」かも!?
私が日ごろ行っている育児相談やカウンセリングは、リアルな育児の現場です。様々なお悩みが持ち込まれますが、それらを心理学の知識を用いながら、改善へと導いていきます。
この『ポジ育の現場から』のコーナーでは、私が実際に支援の現場で用いている有効な心理学知識やそこで得た気づきをご紹介しています。
今回のテーマは、「しつけの心理学」についてです。
育児の悩みはエンドレス、だけどここが共通している
「1つ乗り超えたら、また次」
「いや、うちなんて乗り越える前に、新たな問題が…」
と育児の悩みというのはつきないものです。私がカウンセリングなどを通して、よく聞くお悩みには次のようなものがあります。
- 子どもが言うことを聞いてくれない
- ガミガミと怒っている自分がイヤになる
- 言っているのに、同じことを繰り返す。理解していないのか?
- イライラが爆発し、思わず怒鳴ってしまった
- 言い過ぎて自己嫌悪。自分はいい母親なんだろうかと自問
- 他の子はちゃんとできているのに、自分の子はできない
- 子どもを傷つけるのではと不安で何をどう注意すべきか分からない
- 叱るのが怖い、抵抗がある
子どものイヤイヤからママのイライラや不安感まで、多岐にわたるのですが、でもよく見ると、そこには共通点があります。それは、どれも”しつけ”に関係することだということ。
ママの悩みというのは、しつけから派生したものが非常に多いのが特徴です。
心理学×しつけ=筋が通った育児になる
「しつけ」と聞くと、ちょっと厳しい響きを感じるかもしれません。子どもを親の思うように動かす、そんな印象を持っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、しつけ=厳しいというのは誤解です。
しつけとは、強く叱ることではありません。実際に、ガミガミ叱ると、余計に言うことを聞かなくなりますよね? それが証明しているように、厳しく子供を管理することは逆効果なのです。
しつけの領域は、心理学が非常に活きる分野です。
「しつけ」にまつわる心理学の知識を入れると、「なぜガミガミ叱ると、余計に言うことを聞かなくなるのか?」が納得できます。
しつけにおいて、大事なのは厳しさではなく、一貫性です。子どもたちがおうちのルールを学ぶために必要なのは、一貫性なのです。”心理学”という心の理論のもとで、子どもたちを導いていくと、一貫性が生まれるので矛盾がなく、子どもたちが上手にルールやお約束を学べるようになります。
私は個人的に、小さいお子さんがいらっしゃるママにとって、一番のヘルプになるのが、「しつけの心理学」なのではないかなと思っているくらい、本当に重要だなと感じています。
心理学は論理的、だから子どものことも理解しやすくなる
一見、「心理学」というとスピリチュアルな印象を受けるかもしれません。メディアの取り上げ方によっては、「え、どうして?」「不思議~」と、マジックみたいに映ってしまっていることもあり、残念だなと思うことがあります。
実際の心理学は、人間の心を科学する学問で、とても論理的です。たくさんの実験や分析を経て、理論が導かれているので、知っていると自分のことや相手のことが理解しやすくなります。もちろん子供たちのことも。
このポジ育ラボでは、きちんと理論に基づいた心理学をご紹介していますので、読み込んでいただくうちに、一貫した心理法則が頭の中に入っていきます。感情論や精神論もナシ、経験則で語るもナシ。ひたすら心理学です。ぜひお気に入りに入れて読んでいただけると嬉しいです♪