ママの不安や自己嫌悪、なぜ起こる?

私は、ふだん、ストレス診断や育児相談などを通じて、子育てにまつわる色々なお悩みを聞きます。それらは1つとして同じものはないのですが、よく見ると、その方向性が大きく2つに区分できることに気づきます。

まず1つめは、お子さんのことに関して悩んでいるケース。育児相談なのだから当たり前といえば当たり前ですが、「うちの子、○○で困っているんです」というパターンです。

もう1つが、ママ自身のことで悩んでいるケースです。もしかしたら、お子さん自身のお悩みよりも、多いかもしれません。

そもそもはお子さんのことで悩み、そのことに悩み過ぎて、ママが参ってしまうパターンです。負の感情が次から次へと出てきている状態なので、より深刻であることも多いです。

 

ママ自身のお悩みというのは、感情に関することが圧倒的です。

そのトップ3は、

  • イライラ
  • 自己嫌悪
  • 不安

 

イライラは、広く深い内容なので、また別に機会にフォーカスすることにし、今日はこの中の不安と自己嫌悪について取り上げていきたいと思います。

 

  • 自己嫌悪感
  • 不安感

どちらも気持ちがしずんだイメージがあると思います。同じ負の感情でも、イライラ感は「動」の負の感情、そして、自己嫌悪や不安は「静」の負の感情とも表現できるかもしれません。

 

では、自己嫌悪感や不安感というのは、どういうときに発生しやすいのでしょうか?

 

人間は、

  • 「過去」に対してネガティブな思いを持つと、それは「自己嫌悪」や「後悔」として現れます。そして、
  • 「未来」に対してネガティブな思いを持つと、それは「不安」として現れます。

そうです。この2つの負の感情は、見ている時間軸が違うものの、その偏りが極端すぎるという共通点があります。

「自己嫌悪」は、過去に対して起こるものであり、起こったことを暗く見ることで引き起こされます。

「あの時、○○すればよかった」
「さっき、○○したのは失敗だった」
「もっと○○すべきだった」
「もっと○○すべきでなかった」

と、頭の中で過去の出来事を思い起こし、自分にダメ出しを加えていくことで、自己嫌悪に陥ってしまいます。このダメ出しは、かなりの「酷評」です。他の人に対しては、ここまでひどく言わないようなことを、自分に対して、バンバン言ってしまうために、自分への嫌悪感が出てしまうのです。

以前の心理療法では、過去の出来事にどっぷり浸かるタイプのものもありましたが、心理学が発展した現代では、過去を掘り返すのは賢明ではないとされています。

今の心理学は、「過去に起こったことは変えられない」「でも、過去に起こったことを今どう捉えるかはいくらでも変えられる」というスタンスを取っています。

 

また、「不安」は、未来に対して起こるものであり、先々を暗く見えることで引き起こされます。

「明日、〇〇だったらどうしよう」
「来週、〇〇だったらどうしよう」
「来年、〇〇だったらどうしよう」
「将来、〇〇だったらどうしよう」

こうやって、未来を悪い方に考えてしまうことで、不安が出てきてしまうのです。

 

不安に陥りやすい人は、まだ起こっていないことを先取りして、「もしも」を考えることクセになっているため、他の人よりも頻繁に不安を感じてしまいます。

先取りして動くことは、悪いことではありません。リスクを減らしたり、危険を回避するのに役立つスキルです。でも、あらゆる「未確定要素」に、「もしものとき」をかけあわせていたら、やはり心が疲れてしまいます。

 

  • 自己嫌悪型
  • 不安型

このどちらのタイプもが、おろそかにしていることがあります。

それは、「今」を見ることです。

起こったことにくよくよしているとき(過去)、起こってもいないことでモヤモヤしているとき(未来)、目の前でお子さんが遊んでいても、なんとなく見ているようで、心は上の空になってしまいがちです。大切なのは、お子さんの今、そして、ママの今です。

少し前に流行った「今でしょ」、育児で大事なのも、「今を見ること」なのです。

 

 

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